「土地を買って注文住宅を建てたい!」そう思い立ったとき、最初に知っておくべき重要なお金の話があります。
それが「つなぎ融資」と「分割融資」です。
一見難しそうな言葉ですが、土地を購入して家を建てる場合は、このどちらかを利用しないと資金がショートしてしまうリスクがあります。

住宅ローンを1回契約すれば家を建てられるってわけじゃないんだよね?
聞きなじみのない言葉で良く分からないんだ・・・

案ずることはないぞ
一度理解すればまさしく文字通りの仕組みだということが分かるはずじゃ!
ヒヨコくんのように「今までそんな言葉聞いたことないよ」という方も少なくないと思います。私も住宅ローンの話を工務店からされたときに初めて聞きましたし、調べても全く違いがわかりませんでした・・・
しかし、ご安心を!この記事では、初心者の方に向けて「なぜこれらが必要なのか」「2つの仕組みの違い」を分かりやすく解説します!
また、「つなぎ融資」と「分割融資」を理解するには住宅ローンの概要を知っておいた方がすんなり理解できると思います。こちらの記事で概要を解説しています!
1. なぜ「つなぎ融資」や「分割融資」がないと土地から家を建てられないのか?
結論から言うと、一般的な住宅ローンは「家が完成して引き渡されるタイミング」でしかお金が降りないからです。
建売住宅や中古マンションを購入する場合は、物件の完成時に代金を一括で支払えば問題ありません。しかし、土地を買って注文住宅を建てる場合は、完成までに複数回の支払い(着工金や中間金)が発生します。
注文住宅で発生する主な支払いのタイミング
- 土地の購入時:土地代金
- 着工時(工事開始):着工金(建物代金の30%程度)
- 上棟時(骨組み完成):中間金(建物代金の30%程度)
- 引き渡し時(家完成):最終金(残り40%程度)
このように、家が完成する前の「着工金」や「中間金」の時点で、数百万円〜数千万円単位のまとまったお金が必要になります。
手持ちの自己資金(キャッシュ)だけでこれらを支払える人はごく稀です。そこで、「住宅ローンが本格的に降りるまでの間、一時的にお金を借りるための仕組み」として「つなぎ融資」や「分割融資」が必要になるのです。
2. 「つなぎ融資」とは?
仕組み
「つなぎ融資」とは、住宅ローンが実行されるまでの間、金融機関から無担保で一時的に借り入れを行う短期ローンです。
住宅ローンが実行されたら、そのお金でつなぎ融資を一括返済し、そこからは通常の住宅ローン返済が始まります。

「借金を借金で返す」というやつじゃな
ものすごく簡単に言うと、住宅ローンが融資されるまでに足りなくなってしまうお金を別のローン(つなぎ融資)を契約することで賄うのです。文字通り、住宅ローンの融資まで「つないでくれる」のが「つなぎ融資」になります。
特徴・メリット・デメリット
- メリット:取り扱っている金融機関が多く、住宅ローンとは別枠で申し込めるため使い勝手が良い。
- デメリット:住宅ローンよりも金利が高めに設定されている。また、手数料が余分にかかる。
3. 「分割融資」とは?
仕組み
「分割融資」とは、本来1回で実行される住宅ローンを、土地購入時・着工時・引き渡し時などのタイミングに合わせて複数回に分けて借り入れる仕組みです。
つなぎ融資のような「別の短期ローン」を組むのではなく、1つの住宅ローンを小分けにして実行するイメージです。

住宅ローンってみんなこういう仕組みなのかと思ってたけど違うんだね!

それどころか、実は「分割融資」を取り扱っている金融機関は少ないんじゃ・・・
住宅ローンを金利の高さだけで単純に比較できないのはこういった理由もあるのじゃよ
通常の住宅ローンは家を建てた最後に融資されますが、「分割融資」は文字通り支払いタイミングに応じて「分割して」融資が行われます。「つなぎ融資」は2つのローンを組むイメージでしたが、「分割融資」はあくまでも融資が分割されているだけであり、1本の住宅ローンになります。
「分割融資」は融資のタイミングが分かれていることから、返済が始まるのは最初の融資(土地購入時の融資)からというのも大きな特徴です。
特徴・メリット・デメリット
- メリット:住宅ローンと同じ金利が適用されるため、つなぎ融資に比べて金利負担が抑えられることが多い。
- デメリット:取り扱っている金融機関が少ない。また、融資が実行されるたびに抵当権の設定や手続きが必要になり、登記費用や司法書士への報酬が増える場合がある。
4. 【徹底比較】つなぎ融資 vs 分割融資
2つの違いを表でまとめました。
| 項目 | つなぎ融資 | 分割融資 |
| 仕組み | 住宅ローン実行までの「別の短期ローン」 | 住宅ローンを複数回に分けて「分割実行」 |
| 適用金利 | やや高め(年2〜3%程度が多い) | 住宅ローンの低金利が適用される |
| 抵当権の設定 | 家が完成した時の1回のみ | 土地購入時・完成時など複数回必要な場合あり |
| 取り扱い銀行 | ネット銀行・大手銀行など多数 | 一部の地方銀行や大手銀行に限られる |
| 返済開始時期 | 家の完成後に住宅ローン返済が本格化 | 土地融資分の返済(利息または元利)が先行して始まる |
5. どちらを選ぶべき?
「つなぎ融資」が向いている人
- 借り入れを検討している銀行が「分割融資」に対応していない(ネット銀行など)
- 手続きの手間をシンプルにまとめたい
「分割融資」が向いている人
- 利用したい銀行(地銀など)が分割融資に対応している
- つなぎ融資の高い金利を避け、総支払額・利息負担をなるべく抑えたい
まとめ:土地からの家づくりは資金計画が命!
土地を購入して注文住宅を建てる場合、建物の間取りやデザインだけでなく、「いつ、いくら支払うのか」という資金スケジュールの管理が非常に重要です。
- 家が完成する前に何度も支払いが発生する
- 住宅ローンは完成時まで降りないため「つなぎ融資」や「分割融資」が必須
住宅ローンを選ぶ際は、表面上の金利だけでなく「土地からの購入に対応した融資プラン(つなぎ融資や分割融資)があるか」を必ずチェックしておきましょう!

「金利が低いからこの銀行にしよう!」って思ってても、対応した融資プランがなかったら手続きが無駄になっちゃうもんね
今のうちに知れて良かったよ!
余談:結局どっちがおすすめ?
私がそうだったからというのもあるのですが、個人的なおすすめは「分割融資」です。
そう思う理由は、「分割融資」の方が手続きが楽だと感じたからです。以下、私が住宅ローンを組むまでのお話をしたいと思います。
住宅ローンを組むのであれば「金利が低くて保証もしっかりしている一番お得な銀行で組みたい!」と誰しも思うはずです。私もその一人だったのですが、しかし・・・
色々な銀行を調べて複数の銀行に申請を出しましたが、その時は「つなぎ融資」と「分割融資」というものをちゃんと理解していませんでした。
住宅ローンは【仮審査→本審査】というステップを踏むわけですが、それぞれ書類を全て揃えるのも一苦労です。
やっとの思いで審査を通した時、「土地購入からの場合はつなぎ融資の手続きも必要です」と言われたのです。絶望しました。
普段働きながら、住宅ローンの審査を複数同時にこなすというのは、思っている以上に大変です(ここらへは調べてもあんまり言及している人少ないような気がします)。
しかし、「分割融資」は融資の仕方を選択するだけなので、新たに手続きが必要になったりはしませんでした。私が契約した工務店の提携銀行だったこともあり、比較的に楽に住宅ローンを組むことができました(大変は大変でしたが・・・)。
みなさんは私の話も含めて、「その銀行がどんな融資タイプに対応しているのか」まで調べて銀行を選んでみてください。



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