皆さんは「ワークライフバランスが取れている」とはどういった状態だと思いますか?

それはもちろん、仕事に囚われないでプライベートを充実させている状態だよ!
人生は長いんだから、仕事はほどほどがいいよね!

一理あるが、その考えだけではちと危ういかもしれんぞ
ヒヨコくんと同じように「ワークライフバランス=仕事の比重を減らし、プライベートを増やすこと」と考える方は多いと思います。
しかし、それは数年後のリスクに繋がるかもしれません。

もちろん仕事をさぼったりするのはいけないと思うけど・・・
いったいどんなリスクがあるの?
この記事では「ワークライフバランス」にまつわる誤解や潜在的なリスクを解説しつつ、「時間軸(人生のステージ)」という3つ目の要素を入れることで、「今どう生きるか」ではなく「キャリアと人生全体で最適化する」という新たな視点を提供できればと思います。
念のため前提として、「定時退社やプライベート優先を否定」するわけではないことは明言しておきます。むしろ明確な目的をもってそのような行動に移している場合は「バランスが良好に取れている状態」と言えるかもしれません。
1. 導入:ワークライフバランスの「よくある誤解」
- 「仕事減=幸せ」という単純な図式への違和感
- 一般的なワークライフバランス議論は「今日の仕事時間を削って、今日のプライベート時間を増やす」という静的な対立になりがち。
- 見落とされがちな「時間軸(キャリアステージ)」という3つ目の軸
- 20代〜30代前半の「頑張れる時期」と、将来の「家族や健康に時間を使いたい時期」は同じではない。
特にこの2点目を見落としてしまうことが多いと思います。あるいは気づいていない振りをしていることもあるでしょう。
人によってライフプランは異なりますが、時間を自由に使えない時期(あるいは仕事に時間を割きたくない・割けない時期)というのが必ずあると思います。
そういった時期を乗り越えなければならない中で、「私生活を優先する」ということのリスクをしっかりと理解しなければなりません。
2. 「私生活優先」に偏りすぎる4つの潜在リスク
- リスク①:市場価値が高まらないまま歳を重ねる
- 業務量をセーブし続けると、難易度の高い実績や専門スキルが身につきにくく、いざ収入を上げたい時に打つ手がなくなる。
- リスク②:ライフイベント発生時の「手持ち札」が減る
- 出産・育児・介護・病気などで働ける時間が物理的に制限されたとき、スキルや地位がないと「低単価×短時間」の選択肢しか残らない。
- リスク③:将来的な「選択の自由」の喪失
- 今を楽に過ごした結果、将来「やりたいこと」「家族を守るための出費」ができたときに経済的な制約を受ける。
- リスク④:職場環境の悪化による負のスパイラル化
- 「あいつは最低限の仕事しかしない」と判断されて職場環境が悪化し、居心地が悪くなれば、余計に仕事をしたくなくなるという悪循環に陥る。

確かにこうやって挙げられると、プライベートの充実に偏りすぎるのもリスクが多いって感じるかも・・・
「今しかできない体験を重視したい」「転職のために自分磨きをしたい」等など、明確な目的があってプライベートの比重が大きくなることもあるでしょうが、「何となく仕事するのがダルいから」みたいな理由でプライベートの比重が大きくなっているのであれば、こういったリスクは把握しておくべきでしょう。
3. 「若いうちに仕事を頑張る」ことがもたらす真のメリット
リスクがあることは分かっても、「働けるうちに働いておく」ということのメリットも理解しなければ、働く気もなかなか起きにくいでしょう。
メリットとしては次のようなことが挙げられます。
- メリット①:収入のベースラインが上がり、将来の減収に耐えられる
- 例:「子供が生まれて時短勤務になり収入が落ちる」を見越し、フルタイムで動けるうちに昇進・昇給してベースを上げておく。
- メリット②:「時間の切り売り」から「成果型・裁量労働」へシフトできる
- 確固たる地位やスキルを得ると、短い時間でも高い価値を生み出せるようになり、結果として将来のワークライフバランスが格段に取りやすくなる。
- メリット③:社内・業界での信頼という「貯金」ができる
- 成果を出し信頼を稼いでおくことで、将来プライベートで制限が生じた際にも周囲の理解やサポートを得やすくなる。
一覧には挙げませんでしたが、「上司から評価されやすくなる」ということも場合によってはメリットになるかもしれません。
今でこそ「ワークライフバランス」という言葉が浸透していますが、そんな言葉が存在すらしていなかった時代に必死に働いていた世代が上司をやっているということも少なくないと思います。
上司も血の通った人間です。会社から「部下のワークライフバランスに気を遣え」と言われていても、良く働く部下がいれば昔の自分と重ねて評価したくなるということもあるでしょう。

ホッホ!これはちと面白い視点かもしれんの
出世を目指すのであれば上司のことも良く観察することも重要かもしれんの!
4. 「時間軸を入れたワークライフバランス」の実践思考法
メリットが分かっても実際に行動に移すことができないという場合もあるかもしれません。
そこで、私が実際に行っていた考え方を2つご紹介します。考え方次第で重い腰を動かせるようになるということもあります。是非1つの参考にしてみてください。
- 人生を「10年単位」の配分で考える
- 例:20代〜30代前半=仕事7:私生活3(スキル・収入のストック期)
- 例:30代後半〜40代=仕事4:私生活6(家庭・子育て集中期)
- 「今の努力」は「未来の自由度」を買う投資である
- ワークとライフは対立するものではなく、「若い頃のワークが、将来のライフを支える」という相互関係にある。

なるほど!
こうやって考えるとやっぱり時間軸って考えは重要だって気がするかも!
考え方次第で仕事が楽しくなるということもあります。実体験を交えてこちらの記事で解説していますので、是非ご覧になってみてください。
5. まとめ:本当のバランスとは、人生トータルで取るもの
いかがだったでしょうか。「ワークライフバランスを取る」というと、時間軸の考えがすっぽりと抜け落ちてしまい、「今のプライベートを優先することのリスク」や「仕事に打ち込むことのメリット」が見えなくなってしまうこともあるでしょう。
改めてワークライフバランスについて簡単にまとめてみます。
- ワークライフバランスの正解は人それぞれだが、「今」だけのバランスにとらわれる必要はない。
- 「今は思い切り仕事に傾倒する」のも立派な戦略的選択。自分の人生のステージに合わせた「時間軸のあるバランス」を考えよう。
あくまでも一つの考え方ですが、仕事を頑張ることを「未来の自由を獲得するための自己投資」と位置づけてワークライフバランスを見つめなおしてみてはいかがでしょうか。


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